レム睡眠とノンレム睡眠とは?
人間の睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠という2つの主要な段階に分かれます。
これらの睡眠段階は、それぞれ異なる脳波の活動や身体の状態を特徴として持っており、睡眠全体の質や回復効果に影響を与えます。
以下では、レム睡眠とノンレム睡眠について詳しく説明します。
レム睡眠
レム睡眠は、REM(Rapid Eye Movemen)のことで、脳が覚醒している状態に近い脳波パターンを示します。
その名の通り、急速な眼球の動きが見られる特徴があり、夢を見るのに特に関連しているといわれています。
脳はレム睡眠時、情報の整理や処理、記憶の整合性の確認などを行うとされています。
また、感情や情緒の調整もレム睡眠によって行われると考えられています。
このため、レム睡眠は精神的な健康にも影響を与える重要な要素とされています。
ノンレム睡眠
ノンレム睡眠はレム睡眠に対してNon-REM(Non-Rapid Eye Movement)のことで、入眠直後に見られる深い睡眠の状態で夢をみることはほとんどありません。
ノンレム睡眠はN1、N2の比較的浅い眠り、N3の深い眠りの3つの段階に分類されます。
ノンレム睡眠は、身体のエネルギーを補充し、組織の修復や免疫システムの強化を支援する重要な段階です。
その中でも深い睡眠段階であるN3では、体の成長ホルモンの分泌が最も活発に行われるとされており、細胞の再生と修復が進行します。
ノンレム睡眠は、健康な睡眠サイクルの一環として、身体的な健康と調和を保つために重要です。
レム睡眠とノンレム睡眠のサイクル
睡眠はまず、ノンレム睡眠から始まり最初のノンレム睡眠が最も長いといわれています。
その後、1~2時間ほどでレム睡眠に移行し、交互に繰り返されます。
はじめのうちはレム睡眠の時間が短く、朝の覚醒に近づくにつれ時間が長くなっていきます。
まとめ
レム睡眠は情報処理や記憶整理、感情の調整などが行われ、ノンレム睡眠では身体のエネルギーを補充し、組織の修復や免疫システムの強化がされます。
どちらも重要な役割をしており、正常な睡眠サイクルにおいて、ノンレム睡眠とノンレム睡眠のバランスが保たれることが、健康的な生活に大切です。